表1 害虫の吸汁によって引き起こされる作物のウイルス病や異常症等の例

作物名 病気の名称 媒介虫の名称 病原等
イネ イネ縞葉枯れ病 ヒメトビウンカ ウイルス
イネ黒すじ萎縮病 ヒメトビウンカ ウイルス
イネ萎縮病 ツマグロヨコバイ、イナズマヨコバイ等 ウイルス
イネわい化病 ツマグロヨコバイ等 ウイルス
イネ黄萎病 ツマグロヨコバイ マイコプラズマ様微生物
ダイズ ダイズわい化病 ジャガイモヒゲナガアブラムシ等 ウイルス
ダイズ萎縮病 アブラムシ類 ウイルス
ダイズモザイク病 アブラムシ類 ウイルス
トマト トマト黄化葉巻病 シルバーリーフコナジラミ ウイルス
     〃 タバココナジラミQタイプ ウイルス
トマト黄化萎縮病 タバココナジラミ ウイルス
トマト黄化えそ病 ミカンキイロアザミウマ等 ウイルス
トマトモザイク病 ワタアブラムシ等 ウイルス
果実の着色異常症 シルバーリーフコナジラミ 毒素
カンキツ ハッサク萎縮病 ミカンクロアブラムシ ウイルス
カンキツグリーニング病 ミカンキジラミ 細菌


表2 害虫による被害と経済的被害許容水準(密度)の例

作物名 害虫名 経済的被害許容密度 備考 文献
イネ ニカメイチュウ 心枯茎率 5% 第1世代 小山(1978)
     .       〃 被害茎率 15% 第2世代 Kiritani(1981)
     . コブノメイガ 被害葉率 30% 分げつ期〜出穂期 佐々木(1981)
トマト シルバーリーフコナジラミ 幼虫 100〜300頭/複葉 果実の着色異常発症 尾崎ら(1990)
ナス ミナミキイロアザミウマ 成虫 0.08頭/葉 無傷果実5%減収            河合(1986)
キュウリ      〃 成虫4.4頭/葉 無傷果実5%減収           河合(1986)
ピーマン      〃 成虫0.11頭/花 無傷果実5%減収 河合(1986)
カンキツ ミカンハダニ 若虫と成虫 1,150頭・日/葉 春葉:
葉当たり頭数×日数
西野ら(1977)
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